小池知事定例会見2月10日(全文1)豊洲移転延期の補償に当面50億円計上
東京都の小池百合子知事は10日、定例会見を行い、豊洲市場の移転延期に伴う業者の損失補償に当面50億円を見積もり、追加補正予算案を編成することを発表した。都議会の特別委が石原元知事を参考人招致を決めたことや、千代田区長選の勝利を受けて地域政党「都民ファーストの会」として都議選へのどんな擁立方針で臨むのか、などについて質問が出た。以下はその全文。 【全文】小池知事定例会見2月10日(全文2)都議選で「過半数確保」は至上命題
2017年度の追加補正予算案を編成
朝日新聞:それでは知事の定例記者会見を始めます。 小池:こんにちは。 朝日新聞:では最初、知事からどうぞお願いします。 小池:はい。こんにちは、よろしくお願いいたします。4件、私のほうからご報告、ご説明をさせていただきます。まず豊洲市場への移転延期に伴います、補償スキームについてご報告をさせていただきます。今朝、平成29年度の追加補正予算案をとりまとめたところでございまして、そのご報告であります。 補償金については個別に申請を受けてまいりました。そしてその上で第三者である専門家によります審査会の審議を経まして支払うという、こういう段取りになっております。一部ではヒアリングを実施していったところでありますけれども、まだ申請の全体像を把握できる段階にはないということから、現時点での予算上の措置といたしまして、50億円を平成29年度の中央卸売市場会計に追加として計上をいたします。補償の財源でありますけれども先日もご説明いたしましたように市場会計の保有資金の、こちらの建設改良積立金を充てるということを考えております。 今後、補償の実務を進めまして、その状況に応じまして必要な場合には追加の補正予算を盛っていくという考え方でございます。これは移転延期に伴いましてさまざまな影響を受けている市場関係業者の皆さんに対して、あくまでも現時点で積み上げた数字、現時点での予算上の措置でございます。市場関係業者の皆さんに対しましてはこれまでと同じように、誠実に補償を実施していくということで変わりはございません。詳細は市場のほう、財務局と中央卸売市場のほうにお聞きいただきたいと存じます。まずこれが1点目でございます。