仕事さえあればどこでも暮らせる! 移住先での働き方&稼ぎ方をプロが解説
家族の転勤への帯同、介護などでのUターン、新天地への移住……。 今住んでいる土地から離れるときに、気になるのは仕事のこと。でも、転居先でそう簡単に仕事って見つかるものでしょうか? 移住先、転居先での仕事探しについてお仕事のプロに伺いました。
人手不足は全国共通!新天地での ミドル女性の求人状況は?
「このままずっと、今住んでいるところに住み続けるのか」について、考えたことはありますか? いずれ地元に帰りたい、もう少し静かな土地で暮らしたい、家族の仕事の都合で引っ越しの可能性あり……など、人によって理由は違えど、何十年と生きていたら一度は考えたことがある人も少なくないでしょう。 自分の周りを見渡しても、歳を経るごとに、国内外問わず新天地に移っていった人が増えてきます。 東京・有楽町にある日本最大の移住相談窓口であるふるさと回帰支援センターによると、2023年の移住相談件数は59,278件で過去最多だったといいます。 テレワークに関する相談も増えたといい、コロナ禍を経てリモートワークなどの環境が整ったことで、実際に地方移住を検討する人も増えているようです。 ただ、今の仕事やスキルを持ったままテレワークができれば、ハードルはそこまで高くないですが、そうではない場合、最大の関門はやっぱり「お仕事問題」。 のんびり老後を、というには、まだまだ早い。 筆者も過去に何度か想像したことがあるのですが、毎回「地元に帰って、私の働き口あるの?」というところで振り出しに戻ってしまう。地元以外への移住を考えた時も、同様の部分で思考がストップしまい、妄想で終わりました。 ところが時代は変わって、今「空前の人手不足」。それは全国共通なのでしょうか? ミドル女性が働けるお仕事があるのかどうかも気になります。 パソナで南九州・沖縄エリアの人材派遣を統括する斉藤裕子さんによると、「全国に共通していえるのは、コロナ後にインバウンド需要が伸びているということ。特に、旅行関連、空港、ホテル業界の求人が増えています。販売職をはじめ、事務職も含め動きが大きい」といいます。 2023年の訪日外国人旅行者数は2507万人と過去最高を記録。日本には97の空港がありますが、国際線の直行便が発着している空港も29ヶ所(2023年冬ダイヤ)あり、それが求人増にもつながっているようです。