相鉄、9000系車両の検査で測定値を改ざん 監督者「雨で微修正は許される」
相模鉄道(横浜市西区)は6日、昨年5月の車両の定期検査で、測定値を不正に書き換えていたと発表した。内部通報で発覚し、5日から国土交通省関東運輸局の保安監査を受けている。 相鉄によると、書き換えていたのは、車両がブレーキをかけてから1秒間にどれだけ減速するかを示す「減速度」の測定値。昨年5月23日の試運転時の検査で、社内で定める規定値を下回っていたが、監督者が正常な数値に修正し、測定結果として承認していたという。 検査当日は雨天で、晴天時と比べて減速度が低下しやすく、監督者は測定値を微修正しても許容されると判断したという。 11月26日に内部通報を受け、社内調査で判明した。該当車両は9000系の10両編成で、それまで相鉄本線やいずみ野線を走行していた。不具合は確認されていないという。 相鉄は「複数の検査担当者で入力値などを確認し、再発防止に努める」としている。
神奈川新聞社