写真右から、近江の石山寺へ旅に出掛けるまひろ（吉高由里子）と、さわ（野村麻純）(C)NHK

女優・吉高由里子が主演を務め、平安時代に長編小説『源氏物語』を生み出した女流作家・紫式部（ドラマでの名前はまひろ）の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』（ＮＨＫ）。「おごれる者たち」と題する第１５回（４月１４日放送）では、摂政となった道隆による身内びいきの独裁が勢いを増す一方で、まひろは旅先である人物と出会う。 【写真】笛を演奏する一条天皇（塩野瑛久） ■前回のあらすじ 藤原兼家（段田安則）は道長（柄本佑）ら三兄弟を東三条殿に呼び出すと、関白の座を辞して出家すること、そして長男の道隆（井浦新）を後継者にすると告げる。しかし、これまで一族のために汚れ仕事を担ってきた次男の道兼（玉置玲央）は納得がいかずに激高する。 やがて兼家は逝去し、亡き父の跡を継いだ道隆が摂政となって独裁を始める。一方でまひろ（吉高由里子）は、貧しい少女・たね（竹澤咲子）に読み書きを教えていたが、たねの父から貴族の自己満足のために民を使うなと言い放たれ、返す言葉もないのだった。 ■第１５回「おごれる者たち」あらすじ 摂政となった道隆は、民には目もくれず、息子の伊周（三浦翔平）を身内びいきで取り立てる。そして、娘の定子（高畑充希）を中宮にし、自身の妹で一条天皇の母でもある詮子（吉田羊）を内裏の外へと追いやる。 その２年後、一条天皇（塩野瑛久）は麗しく成長し、そして道隆の独裁には拍車がかかっていた。そんな身内びいきの人事や、定子のために公費を投じ始める兄のやり方に納得がいかないでいた道長。一方のまひろ（吉高由里子）は、さわ（野村麻純）と気晴らしに近江の石山寺へと出かける。そこで思いもよらない人物との出会いがあり・・・。 ◇ 本作は、日本最古の女性文学『源氏物語』の作者である紫式部が、秘めた情熱と想像力、そして生涯心を寄せる相手となる藤原道長への想いを原動力に、変わりゆく世を懸命に生き抜いていく愛の物語。放送は、ＮＨＫ総合で日曜・夜８時から、ＮＨＫＢＳは夕方６時から、またこの日はＢＳＰ４Ｋでは昼１２時４０分からスタート。