“災害級の大雪”が仕事始めを直撃…平年の4倍も 今後もさらなる大雪に警戒
青森市では6日、雪の壁が道路にせり出し、車がすれ違うのもやっとの状態です。県は豪雪による“災害”だとして身の安全を呼び掛けていますが、7日には再び今シーズン一番の寒波がやってくる予想です。 【画像】“災害級の大雪”が仕事始めを直撃…平年の4倍も 今後もさらなる大雪に警戒
■降り続いた“重い雪”被害拡大
真っ赤なリンゴを加工する卸業者では、パレットを高く積み上げて歪んだ屋根を支えていました。 加工用リンゴ仲卸業者 「こんなのやったの初めて。1人で下ろせる状況じゃないぐらいドカ雪が降ったので、いったん応急処置的にパレットで」 雪の重みのせいか、突然、崩れ落ちた建物も。散乱した木材などは拾い集めて急場をしのいでいるといいます。この建物は倉庫として使われていて、人は住んでいなかったといいます。 青森空港の駐車場は除雪作業が行われましたが、周囲の車にはまだものすごい量の雪が残っていました。 男性 「6日に北海道から帰ってきたが、4日間置いただけでこれだった。帰っても家でまた同じようなことになっているので大変です」 結局、1時間かけてようやく駐車場から脱出できました。
■仕事始めを直撃…平年の4倍も
街中も車道の両脇には雪の壁。仕事始めを迎えた会社の前では、従業員総出で雪かきをしていました。 男性 「こうなる予想はしていた。現場は止めて排雪だけ」 (Q.今年の雪は) 「異常ですね」 警戒すべきは、7日には今シーズン一番の寒波がやってくる予想が出ていること。 青森県 宮下宗一郎知事 「災害だという認識のもとに、自らの身を守ることを最優先に。県政の最優先事項として除排雪に取り組んでいきたい」 年末からの記録的な大雪を受け、青森県は12年ぶりに豪雪対策本部を立ち上げました。幹線道路の除排雪と生活支援を最優先とします。 もう積雪が平年の3~4倍になっているところも。酸ケ湯では観測史上最も早く積雪が4メートルを超えました。これまでも酸ケ湯が全国一の記録でしたが、2週間以上、早まった形です。
■“除雪”を阻む雨 事故も相次ぐ
年末年始は連日、青森上空に帯状の雪雲がかかり続けていました。ところが6日、青森市は5日ぶりの雨に。青森県全域で今年一番の最高気温となりました。 弘前市では、雪下ろしをしていた70歳の男性が5日に亡くなっています。雪に埋もれた状態で見つかりました。 女性 「雪下ろしをしたところを(近所の人が)見ていたと思う。姿が見えなくなったので『あれ、どうしたんだ』と」 近所の人によると、1人で作業していて、ヘルメットや命綱はしていなかったといいます。青森県内では、4日も除雪作業中に75歳の男性が亡くなっています。
テレビ朝日