<緊急寄稿>空爆のような爆音だった ── 野口健が遭遇したネパール地震
シェルパ達の話から、エベレスト街道の被害状況も徐々に分かってきた。ゴーキョ村に向かうルートではドーレ村、マッチャルモ村、ルーザ村は壊滅的。ドーレは一軒だけが残り後は全壊。マッチャルモ村は二軒を残し後は全て全壊。カラパタール方面もペリチェ村も壊滅的被害。 エベレスト街道以外の村でも、ネパール全土にわたって、大きな被害が出ていると思われる。まだまだ復興の道は険しいが、この瞬間にネパールにいたものの運命として、自分のできることを行っていきたい。 ■野口健 ヒマラヤ大震災基金 ■Yahoo!基金 ネパール 地震被害緊急支援募金 -----------------
野口健(のぐち けん) 1973年アメリカ・ボストン市生まれ。亜細亜大学卒業。植村直己氏の著書に感銘を受け、登山を始める。99年エベレスト(ネパール側)の登頂に成功し、7大陸最高峰世界最年少登頂記録を25歳で樹立。以降、エベレストや富士山に散乱するゴミ問題に着目して清掃登山を開始。2007年エベレストのチベット側から登頂に成功。近年は地球温暖化による氷河の融解防止に向けた対策、日本兵の遺骨収集活動などにも尽力。亜細亜大学客員教授、了徳寺大学客員教授、東京都レンジャー名誉隊長、山梨県富士山レンジャー名誉隊長