ついに首位バルサに並んだアトレティコだが…シメオネ「私はつまらない人間だ。優勝を考えず1試合ずつ戦っていく以外に道はない」
15日のラ・リーガ第17節、アトレティコ・マドリーは本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのヘタフェ戦を1-0で制した。試合後会見に出席したディエゴ・シメオネ監督は、ベンチスタートの選手たちが活躍する重要性を説いている。 ヘタフェの堅守を前に攻めあぐねたアトレティコだったが、後半にDFナウエル・モリーナ、FWアレクサンデル・スルロットと途中出場の選手たちが活躍。モリーナの精度の高いアーリークロスから、スルロットがヘディングシュートで決勝ゴールを決めた。アトレティコはこの試合の勝利で公式戦11連勝、ラ・リーガ6連勝を果たし、次節直接対決を迎える首位バルセロナに勝ち点38で並んだ。 試合後会見に出席したシメオネ監督は、チームが好調を貫く理由として、途中出場の選手たちの多大な貢献を挙げている。 「この試合前、私はチームに向けて話をした。そこで先発しない選手たちに対する感謝と称賛の気持ちを伝えたよ。素晴らしい形で競争に臨んでいる、とても重要な選手たちがここにはいる。それこそが、私たちの強さにほかならない。競争に臨むには、全員が参加意識を持つことが必要であり、それが私たちの大きな強みとなっている」 「私たちは君たち(報道陣)に、試合ではいくつもの状況を想定していると話してきた。起こり得ることを想像して、そのための答えを持たないといけない。私たちは答えを持っている。だが、すべては選手たちの団結心に依存していることなんだ。口にするのは簡単だが、途中からピッチに入る選手たちが実際にそれを体現するのは、本当に難しい。だからこそ私は、大きな満足感を得ている」 「私は誰とも約束を交わさない。そのことはコケに反映されている。彼は私たちがこれまで歩んできた道程において本当に大切な選手だった。だからこそ、試合の残り20分間でコケのことが必要となったとき、彼はピッチに入って、素晴らしいプレーを見せてくれるんだ」 2011年末にアトレティコ指揮官に就任してから、“パルティード・ア・パルティード(一試合一試合)”の言葉を何百回も繰り返してきたシメオネ監督。アトレティコがラ・リーガの優勝争いに絡むとき、メディアは同リーグを盛り上げるためにも優勝の可能性に関する発言を同監督から引き出そうとしてきたが、どのような質問をしても返ってくる言葉は“パルティード・ア・パルティード”だった。 今回の会見でもそれは変わらず、「自分たちが王者になれると思いますか? 結局“パルティード・ア・パルティード”と言うのでしょうが」と質問されたシメオネ監督は、こう返している。 自分は同じことを繰り返すつまらない人間なんだろう? しかし、私が変わることはない。最後の日まで“パルティード・ア・パルティード”だ。そうフォーカスして物事を見なければ、光などない」 シメオネ監督は最後に、今回のヘタフェ戦を慣れ親しんだ1-0というスコアで終えた感想を語っている。 「いつも言っていることだが、1-0こそが最高の結果だ。なぜなら守備で良い仕事を実現し、攻撃でもガツンと行けたということだからね。もし4-3で勝ったとしたら、分析しなくてはいけないことが多くあるんだ」