山梨県の老舗ホテル「談露館」の元運営会社、DNKが特別清算
(株)DNK〈TDB企業コード:280054070、旧商号:(株)談露館、資本金1000万円、山梨県甲府市丸の内1-19-16、代表清算人御山義明氏〉は、6月24日に甲府地裁より特別清算開始命令を受けた。 当社は、1887年(明治20年)6月創業、1951年(昭和26年)6月に法人改組されたホテル運営業者。県内の老舗ホテルで、皇族や著名政治家が利用するなどブランド力を有し、最盛期の年収入高は約10億円を計上していた。 しかし、同業ホテルとの競合から収入高は下降線を辿ったため、92年にチャペル式の結婚式場を新設、客室の改装を含め16億円を投資したが、収入高は回復せず多額の設備投資が負担となっていた。2011年には外部企業に経営委託したが、2016年12月期の年収入高は約5億3000万円にとどまっていた。 さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年12月期の年収入高は約2億5900万円に減少したため、2023年6月1日に新設した談露館(株)(TDB企業コード:042063971)に会社分割で事業を譲渡して、今年2月29日に当社は(株)談露館から(株)DNKに商号変更し、同日の株主総会の決議により解散していた。 負債は約18億円が見込まれるが、変動している可能性はある。 なお、事業は新会社により継続されている。