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（ブルームバーグ）： クオンツヘッジファンドのツー・シグマ・インベストメンツは、データサイエンスの専門知識を生かした不動産ファンドに向けた資金調達を準備している。社内事業の一部として不動産ファンドを運用していた部門に、外部資金を募集する。

規制当局への提出文書によると、９月25日に投資顧問会社として登録した不動産部門は現在、ツー・シグマ・リアル・エステート・オポチュニティー・ファンドを運用しているが、外部資金を管理する他のファンドを創設する計画だ。

他の資金運用会社も、商業用不動産への投資に向けた資金を調達する準備を進めている。商業用不動産の開発業者や家主は近く、満期を迎える債務何十億ドルもの借り換えを迫られる。フォートレス・インベストメント・グループとゴールドマン・サックス・グループ、プリンシパル・ファイナンシャル・グループはいずれも、ショッピングセンター、オフィスビル、集合住宅、工業用地などを含む商業用不動産を担保とするローンに特化した不動産投資信託（ＲＥＩＴ）を設立している。

ツー・シグマの広報担当者はコメントを控えた。

リアル・エステート・オポチュニティー・ファンドは住宅および工業部門の不動産への投資を増やす計画。ホスピタリティーやオフィスビルなど他の商業用不動産には「戦略的」アプローチを取る予定だと、文書では説明されている。同ファンドは実物資産を取得するプライベートエクイティーファンドとして運営されるが、上場証券を購入することもできる。

ツー・シグマは2021年に不動産部門を立ち上げ、プライベートエクイティーやベンチャーキャピタルと並ぶプライベート投資事業の一環としている。同部門は、ウィーワークの不動産投資プラットフォームのマネジングパートナーだったリッチ・ゴメル氏が最高投資責任者（ＣＩＯ）を務めている。

不動産部門は、不動産取引に関する意思決定の参考とするため戦略的データサイエンスと呼ばれるチームと協力し、ツー・シグマの定量的アプローチを投資に取り入れている。