【NFL】ジェッツ戦のQBウィルソンは「素晴らしかった」とスティーラーズHCトムリン
現地20日(日)夜に行われたニューヨーク・ジェッツ戦の立ち上がりで、ピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンはまるで昨年のクリスマスイブ以来、本格的な試合から遠ざかっていたかのようだった。しかし、プロボウに8回選出されているウィルソンは次第に本来のペースを取り戻し、ディープパスを何度か決め、チームを37対15の勝利へと導いた。
「彼は素晴らしかったと思う」とヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはウィルソンを称えた。
「試合が進むにつれて彼はどんどん良くなっていったが、それは驚くことではない。確かに、しばらく試合から離れていたが、徐々に感覚を取り戻し、ボールをうまく配分して素晴らしいプレーをしてくれた」
試合序盤、ウィルソンがいくつかのパスを失敗すると、ホームの観客からは早くもブーイングが響いた。最初のドライブでフィールドゴールを決めたものの、その後スティーラーズは3回連続でスリーアンドアウトとなり、一部のファンからはQBジャスティン・フィールズとの交代を求める声さえ上がった。
しかし、コーナーバック(CB)ビーニー・ビショップJr.が前半終了間際にインターセプトをタッチダウンにつなげたことで、ウィルソンは落ち着きを取り戻し、そこからオフェンスはフィールドを縦横無尽に駆け巡った。最後の5つのポゼッションすべてで得点を挙げ、そのうち4つがタッチダウンとなった。
試合序盤の観客の反応について聞かれたウィルソンは、「まずは、ニュートラルな状態でいることが大切だと思っている」と答えた。
「気持ちが上がりすぎても、下がりすぎても良くない。開始直後に何度かチャンスを逃したけど、それでもプレーオフの野球のように、最初の2打席は凡退しても、そこから徐々にエンジンがかかってくる感じだ。コーチにも“ここから勢いに乗っていく”とずっと言っていたんだ。そして実際にそうなった」
ウィルソンはシーズン第7週で264ヤードを投げ、2つのタッチダウンパスを決め、インターセプトはゼロ、パサーレーティング109.0を記録し、さらにランでもタッチダウンを決めている。これはスティーラーズでのデビュー戦における最多パスヤード記録となり、1957年のシーズン第1週にアール・モラルが記録した249ヤードを上回った。