【NFL】ジェッツ戦のQBウィルソンは「素晴らしかった」とスティーラーズHCトムリン
ウィルソンの第7週のパサーレーティング(109.0)は、フィールズが2024年に6試合で記録した最高値である104.0(シーズン第4週のインディアナポリス・コルツ戦)を超えている。
「現実には、まだまだ伸びしろがある」とウィルソンはコメント。
「それが良いニュースだ。まだまだやれることはたくさんあるし、これからもっと良くなっていく。チームとしても成長を続けていくし、シーズンもまだ続く。ひとまず今の状態に満足している」
序盤のウィルソンの不正確なパスによりスティーラーズのオフェンスは停滞し、早期交代を求める声も上がったが、トムリンHCは35歳のウィルソンを信じ続け、その決断は結果的に功を奏した。ウィルソンはワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズへのディープパスを何度か成功させ、それによってこれまで抑制されていたオフェンスが一気に解放された。ウィルソンの正確なタッチとプログレッションをスムーズに進める能力によって、シーズン序盤と比べて、とりわけレッドゾーンにおけるスティーラーズのパス攻撃が飛躍的に改善した。
「ジョージへの最初のタッチダウンを決めた時、これからもこういうプレーが増えていくだろうと感じた」とウィルソンは語っている。
「最初のホームランや二塁打で流れが変わるような感じだ。10月だから野球の話をしているわけだけど、みんなが努力を積み重ねて、それぞれが自分の役割を果たせば、いずれ結果が追いついてくる。今夜はまさにその通りだった」
今回のパフォーマンスは、昨シーズンにウィルソンがデンバー・ブロンコスで見せたいくつかのベストゲームに似ていた。サイドライン際でピケンズへの五分五分のパスが成功すれば、スティーラーズのオフェンスは脅威となる。逆にそれが失敗すると、苦しい展開になるかもしれない。日曜日の試合ではそれが完璧に機能した。
37得点を挙げたスティーラーズが最後にこれほどの得点を記録したのは、2021年シーズン第11週にQBベン・ロスリスバーガーが先発したロサンゼルス・チャージャーズ戦(41対37で敗北)以来となる。