父・清原和博さん1位指名から39年… 慶大・清原正吾には指名なく 堀井哲也監督「その先のことは何も決まっていないと申しておりました」
◇24日 プロ野球ドラフト会議 supported by リボビタンD プロ野球の西武、巨人、オリックスで歴代5位の通算525本塁打を記録した清原和博さん(57)の長男で、慶大の中軸を打つ清原正吾内野手(22)は、支配下、育成ともに指名がなかった。 ◆2024年ドラフト 各球団1位指名【写真】 同大の日吉キャンパスには、35社60人の報道陣が集まり、中継局のアナウンサーがスタンバイ、9台のカメラが朗報を待った。父・和博さんが西武のドラフト1位が決まり、涙した1985年から39年―。しかし、「清原」の名が再び呼ばれることはなかった。 清原は小学生の頃に軟式野球チームでプレーしたが、中学はバレーボール部、高校はアメフト部、慶大で野球を再開した。6年間の空白を埋めるために猛練習を積んだ。レギュラーをつかんだ今春は4番としてチームトップタイの打率2割6分9厘で、ベストナイン一塁手にも輝いた。 転機は8月。六大学選抜メンバーとして、エスコンフィールド北海道での日本ハム2軍戦に出場し、本塁打を放った。「自分の中でも特別の1本にはなりました。強い意志に変わった一因」。尊敬する両親とも話し合いを重ね、プロ志望届を提出した9月12日にはこう語っていた。 「父親である清原和博という背中を見てきて、やはり夢のある舞台。今ここで挑戦できることに感謝して、人生の中で一番大きな決断をさせていただきました」 186センチ、90キロの恵まれた体格。秋のリーグ戦では「絶対にホームランを打ちたい」と臨み、初アーチを含む2本塁打を放つなど成長の跡を残してドラフトを迎えた。 この日、本人は別室で待機し、指名がなかったため会見場には姿を現さなかった。堀井哲也監督は今後について「まず(本人は)リーグ戦に集中したいと申していました。その先のことは何も決まっていないと申しておりました。そのように現状ご理解お願いします」と説明した。 ▼清原正吾(きよはら・しょうご) 2002年8月23日生まれ、東京都出身の22歳。186センチ、90キロ、右投げ右打ち。慶応幼稚舎3年から軟式のオール麻布でプレー。中学ではバレーボール部、高校ではアメリカンフットボール部に所属。慶大で初めて硬式野球部に入部し、2年秋に初のベンチ入り。3年春の開幕カード・法大戦で初スタメン、3回戦で初安打。4年春は主に4番を任されベストナインを獲得した。秋には2本塁打を記録した。
中日スポーツ