東京で熊本ラーメン拡大中!60歳で一念発起し開店!?激戦区の老舗は新エリアに展開
2000軒以上のラーメン店がひしめくラーメン激戦区・東京。全国の有名ラーメン店がしのぎを削る中、熊本ラーメンもじわりと勢力を拡大しています。 【ランキング】地元民に選ばれたベスト10を大発表‼「熊本ラーメン総選挙2023」
熊本ラーメン広めた老舗 新エリアに出店
「東京に革命を起こした本場熊本ラーメン」をうたう桂花ラーメン。1968年(昭和43年)に東京・新宿に進出し、熊本ラーメンの代名詞とも言われるようになりました。東京進出から半世紀あまり。今年7月には山手線の東エリアで初となる「新橋虎ノ門店」がオープンし、都内での展開は、7店舗にまで広がっています。 今年リニューアルした店舗も。開店30年を迎えた渋谷センター街店を平日午前9時に訪ねると、スーツケースを手にした観光客や常連客が朝ラーメンを楽しんでいました。 「とんこつラーメンが好きで、ちょこちょこ通っている」と話すのは、月に3回は訪れるという常連客の男性。この日は、豚の角煮にチャーシューやキャベツなど、人気の具がたっぷり盛られた「桂花スペシャル」をセレクト。「食べ応えもあって、昔から変わらない味が好き」と語ります。
桂花拉麺株式会社の小林史子常務によると、東京に進出した当時は、熊本ラーメンの認知度が低く、鳴かず飛ばずの状況だったそうですが、あるテレビ番組のご当地ラーメン食べ比べ企画で優勝し、人気に。通い続けてくれる常連客や熊本から上京した学生などに支えられてきたといいます。
最近は、欧米を中心とした外国人観光客が増え、25席ほどの2階フロアがインバウンドの団体客で埋まることも多いとのこと。東京進出時に生まれた看板メニュー「太肉麺(ターローメン)」が一番人気で、外国人観光客には、豚の角煮が丸々一本入った「太肉一本盛(2500円)」や「桂花スペシャル(1400円)」など高価格帯のメニューも人気だそうです。 ちなみに、太肉(角煮)は、各店舗で仕込んでいるので、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。
来年、創業70年を迎える桂花ラーメン。小林史子常務は「一つ一つを丁寧に安心安全でおいしいラーメンをご提供したい。今ある店舗の質・サービス・ホスピタリティの向上に努め、チャンスがあれば、さらに拡大したい」と将来を見据えます。