「ジャイアンツでもう一回頂点をみんなと目指したい」FA権行使せず残留の大城卓三 3000万円増、複数年契約で更改
国内FA権を行使せずに残留した巨人・大城卓三捕手(31)が27日、心境を激白し、逆襲を誓った。東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万円増の1億6000万円でサイン。複数年契約を結んだことを明かし、「今年はふがいないシーズン。全部の数字で今まで以上の成績を残したい」と覚悟をにじませた。 シーズン終了後はFA権行使の有無について熟考した。最終的には愛着の強い巨人でプレーすることを決断。残留するに至った理由はチーム愛だった。 「ジャイアンツでもう一回、戦いたいと素直に思った。チームメートといい景色がみたい。頂点をみんなと目指したい。何よりこのチームでプレーしたいという強い気持ちがあった」 人生の岐路ともいえるタイミング。巨人での日々を思い返し、魅力を再確認した。「目に見えない人たちの支えがすごい。先輩、後輩、いい選手たちがいるのでそういう部分でも自分もひかれました」。残留に際して阿部監督に連絡。「来年も頑張ろう」と言葉をもらい、熱い思いを共有した。 奮い立つものもある。大学の先輩で自主トレも共にした菅野が海外FA権を行使し、メジャー挑戦を表明。「菅野さんの今年にかける思いは知っていたし、本当にすごい。球場でもプライベートでもお世話になったので自分も来年、結果で見せていけたら」。活躍することが恩返しになる。 岸田、小林に加えてFA宣言しているソフトバンク・甲斐の争奪戦に参加しており、ポジション争いは激しい。「競争の世界なのは毎年変わらない。またアピールする」。ジャイアンツ愛を力に変え、チームを引っ張っていく。(宮内 孝太)
報知新聞社