宮島に新たな海底送水管 断水リスクを軽減 広島・廿日市市
宮島に水道水を送る新たな海底送水管の整備が進んでいます。観光客が増える中、ライフラインの水をどう守るのか現場を取材しました。 岡森吉宏記者「宮島をつなぐ送水管を今まさに埋めている現場です。長さ60メートルの大きな船を使い、毎分数メートルずつ少しずつ埋めています」 周辺住民も参加し見学会が行われたのは、廿日市市阿品から宮島へ水道水を供給する海底送水管の工事現場です。 現在、宮島で使われる水道水は島内の浄水場と既存の送水管1本で本州から供給されていますが、老朽化が進む浄水場を廃止し、新たに2本目の送水管を整備します。 2018年には山口県周防大島で貨物船が大島大橋に衝突する事故があり、送水管が破損した影響で1カ月以上の断水が発生。臨時の給水手段などで対応しましたが、給水車には長蛇の列ができるなど水不足が続きました。 宮島で水の供給を止めないために…。見学した島民からは新たな水の供給源に安心する声が上がっています。 宮島地域コミュニティ推進協議会 正木文雄会長「災害時などに一番大事なことは水と電気だろうと。(新たな)送水管ができるということは住民の一人としても安心度は高い」 再来年4月から新たな送水管を使って水道水を供給する予定だということです。