31歳ですが「ボーナス」しか貯金できず、ようやく貯金が「100万円」を超えたところです。やはり少なすぎるでしょうか…？

どうしても貯金ができない、資産が増えないという人は少なくありません。給与が入ってくると使ってしまい、結局手元にお金が残らないという人もいるでしょう。 今回は、貯金がボーナスでしかできず、31歳でようやく貯金が100万円に到達した人は、果たして貯蓄に成功しているのか、それとも失敗しているのかについて考えます。また、貯金を含めた貯蓄を増やすコツについても紹介します。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの？

30代の貯蓄額の平均と中央値

金融広報中央委員会では、「家計の金融行動に関する世論調査」により、世帯ごとの貯蓄額についてまとめています。今回は、令和4年の単身世帯調査の結果から、世帯ごとの貯蓄額などをみていきましょう。 単身世帯における貯蓄額の平均は、871万円でした。中央値は100万円です。30代の単身世帯の貯蓄額は、平均が494万円、中央値が75万円となっています。多くの金融資産を保有している人が平均値を押し上げているため、ごく一般的な人たちの貯蓄額を知りたい場合には、中央値を参考にするとよいでしょう。 31歳で貯金が100万円の人の場合、株や投資信託など現金以外に金融資産を持っていないのであれば、貯蓄額は全世帯の中央値とほぼ同額です。30代の貯蓄額の中央値よりも上回ってはいるため、ある程度の貯金はできているといえます。 同調査によると、30代の平均預貯金額は、218万円でした。中央値の公表はないものの、貯蓄額の平均と中央値の関係性からみれば、同年代の預貯金額は100万円を大きく下回ると推定できます。やはり、31歳で貯金が100万円あれば、現段階では決して少なくはないといえるでしょう。

貯金がボーナスのみはダメ？

同年代の貯蓄額の中央値をみたとき、貯蓄に失敗しているとはいえないものの、貯金の原資がボーナスのみでは少々不安でしょう。年に2回ほどしか貯金ができていないこととなり、何かが原因で支出が増えた際には貯金が減少する一方となる可能性が高いためです。ボーナス以外からも貯蓄へと回す努力や工夫が求められます。