新「ベンタス」の赤と黒 男子プロたちの評判は? 蝉川泰果、木下稜介らがテスト
◇国内男子◇フジサンケイクラシック ◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70) 【画像】マット調に仕上げられた新しい「24ベンタス」シャフト 久常涼が約5年ぶりにシャフトを代えると話題になった、藤倉コンポジットの新しい「24VENTUS(ベンタス)」シリーズの赤と黒。先週の富士桜でも、男子プロがマット調の新シャフトをテストするシーンが数多く見られた。選手たちのインプレッションをレポートする。 打撃レンジ中央で、24ベンタスも含めていくつかのシャフトを試打していた蝉川泰果。この日打っていたのはグラファイトデザインの新しい「ツアーAD GC」と、「24ベンタスブラック」。これまでは三菱ケミカルの「ディアマナ WB」やグラファイトの「ツアーAD VF」など、いろいろな性能のシャフトを使ってきた。 「今までドライバーの後にアイアンを打った時、なんか振り感が変わって合わないことが多かったんです。アイアンのシャフトがようやく決まってきたので、今はドライバーのシャフトを確定させたいなと」。そこでアイアンの性能に合わせた「クセのないモデル」をいくつか試している段階だという。
新しい「24ベンタスブラック」(6X)に関しては、「思った以上に曲がり幅が少ない印象ですね。振りにいっても左に行かないのがいい」と、やはり現行の「ベンタスブラック」より先端を硬くしてきたという前評判通りのコメント。最終的にGC(6TX)と迷い、試合ではGCを選んだ。「スプーンのシャフトも含めて上手く調整していければ」と今後の新ベンタス投入の可能性は残した。
蝉川の近くで「24ベンタスレッド」を打っていたのが木下稜介だ。長らく「スピーダー661 TR2」、「スピーダーNXグリーン」を使ってきた生粋のフジクラユーザー。「マット系の色味、個人的に好きなんですよね」と新しいシャフトをスリスリ。「元々3000回転近くあったスピン量が、2800回転ぐらいに落ち着きました。スピンが減って、キャリーの量も増えました」とトラックマンの数値をチェック。飛距離は5yd近く伸びたという。 「今のシャフトよりちょっと“先が来る”ので、その分も飛距離に繋がっているのかなとは思います。それでいて左に行く感じもないのはうれしい」。なかなかクラブを替えない選手として知られ、試合でいきなり投入こそなかったが、「もう3、4年替えていない」という現行シャフト(NXグリーン)の代わりがようやく見つかったか。