元「子役」「ギャルモデル」の今。父が借金4000万円を抱え…大学を中退して“選んだ道”
兄の死をきっかけに子役を引退、ギャルモデルへ
西さんは気持ちの整理がつかず、子役もやめることになったという。 「兄の死がショックで、習い事にはすべて行けなくなってしまいました。半年くらい休んでから、気持ちを切り替えるために劇団もやめました。中学ではバスケットボール部に入り、部活に打ち込んでいましたね。高校では、“ギャル”としての自分に目覚めたんです。 私は子役時代に『もっと身長が必要だね』と言われ続けていたのですが、ギャル雑誌を読んでいたら、背が小さい女の子がモデルをしていて、衝撃を受けたんです。彼女は肌が黒い、いわゆる“黒ギャル”で、私も憧れて肌を真っ黒に焼き始めました」 髪も金色に染めたらしいが、親からは注意されなかったのだろうか。 「特に何も言われなかったですね。『自分の好きなようにしてね』と、私のことを信じてくれていました。『将来、シミで後悔するよ』とだけ言われていて、今まさに、シミの点では後悔しています(笑)。 当時は日焼けサロンに通うとお金がかかるので、兵庫県の須磨にある海の家で働きながら、肌を焼いていました。他にも好きなギャルモデルのアパレルブランドを買ったり、撮影会に行ったりして、ギャルとしての活動に打ち込んでいました」 西さんは20代前半まで関西のギャルモデル事務所に所属しながら休日などを利用し、雑誌やファッションショーに出演していたという。 一方で勉強も怠らず、京都工芸繊維大学に進学。なぜその進路を選んだのだろうか。 「父親が建築業をやっていた影響で、私も小さい頃からデザインや建築などのモノづくりが好きでした。もちろんギャルも続けていて、20歳まで肌はしっかり黒かったですよ。 勉強をしてギャルもして、キャンパスライフを謳歌していたのですが……大学3回生のある日、父親が借金を抱えることになってしまったんです。知人が自己破産してしまい、父親が連帯保証人になっていたことから肩代わりしないといけなくなってしまって……」