“子持ち様”vs“子持ちでない様” 専門家が提案する対立を解く心理は
■仕事をカバーした人にインセンティブを
“子持ち様”を巡って、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介氏は「批判対象に『さん』や『様』をつけるのはネット特有のスラングだが、 そもそも『対立している、分断している』と捉えるよりも『対立させられている、分断させられている』と捉えるべきだ。そして、対立させている主体は会社・企業だ」と指摘した。 解決策については「会社は育休を希望する社員に『どんどん休んで』というだけでなく、代わりの人員を手配する必要がある。社員の急な休みに対応するべく、属人化した業務を誰でもいつでも引き継げるように標準化しておくことも大切だ。三井住友海上は育休を取る人の『同僚』に最大10万円を支給する制度を発表し、注目を集めた。仕事をカバーした人の“善意を搾取”するのではなく、しっかりとインセンティブを出して報いるべきだ」と述べた。 また、メディアの報道姿勢に関して以下のように見解を語った。 「最近“子持ち様”に関する報道が相次いでいるが、火付け役になったのはハフポストの相本啓太記者によるキャンペーン報道。記事のなかでは、いま言ったような処方箋もセットで提言されている。メディアも炎上ネタとして無闇に対立を煽るのではなく、問題を引き起こす構造や、それに対する解決策もあわせて伝えていくべきだ」 (『ABEMAヒルズ』より)