ネスレ、コスト削減と広告強化発表 新CEOが成長戦略
Richa Naidu [ヴヴェイ 19日 ロイター] - スイスの食品大手ネスレは19日、広告とマーケティングを強化するとともに、2027年までに少なくとも25億スイスフラン(約28億3000万ドル)のコスト削減を行うほか、水事業とプレミアム飲料事業を独立したグローバルユニットに切り離す方針を示した。ローラン・フレイシェ新最高経営責任者(CEO)の下で成長を促進する。 ヴヴェイで開催された資本市場デーのイベントで発表した。 ネスレは、通常の事業環境下における中期的なオーガニック売上高(為替変動や買収の影響を除いた実質的な売上高)伸び率を4%超、基礎的な営業利益率については17%との予想を示した。12月31日に終了する1年間のオーガニック売上高は推定ベースでおよそ2%増。 また成長を支えるため、広告・マーケティングへの投資を25年までに総売上高の9%まで増やすとした。今年発表した直近の年次報告書によると、23年の広告・マーケティング費用は売上高の7.7%で、前年比80ベーシスポイント(bp)拡大した。 マーク・シュナイダー前CEOは、コロナ禍でマーケティングと広告の予算を削減、イノベーション投資を減らし、売上高が伸び悩んだ。