加古川で自転車トライアルとカヌー&ボートのイベント同時開催。河川敷を生かした新たなコラボ!
――これまでも加古川市漕艇センターでカヌーやボートのイベントや体験会が行われていました。9月28、29日は“自転車トライアル”と“カヌー&ボート体験会”と同時開催されるそうですが、その経緯から教えてください。 江盛:今回のイベントは、地域の有志で構成された実行委員会が主導して準備を進めました。漕艇センターは、そのサポートをさせていただきました。加古川市でのイベントや大会に、スポーツイベントの開催や支援活動を行っている「株式会社ムサシ」さんが協賛しておられます。 株式会社ムサシさんが「ムサシトーナメント(自転車トライアル J シリーズ兵庫大会)」を開催する候補地を探す中で、今回漕艇センターを選んでいただきました。 自転車トライアルは、スピードやタイムを競うものではなく、岩や丸太、斜面等の自然地形や、人工の構造物で作られたコース(セクション) を走行し、いかに足着きや転倒なくして走行出来るかを競う競技です。 「漕艇センター前にある加古川の河川敷なら、広いスペースがありレースを多くの人に観てもらえるのではないか」と、6月にご相談いただき、河川敷で自転車トライアルが可能かどうか、イベント開催に動き出しました。 ――開催に向けて動く中で一番苦労した点はなんでしょうか? 江盛:国土交通省の許可を取ることです。実行委員会が河川敷の占有許可を申請し、私たちも経験を活かしてサポートしました。カヌーイベントだけではなく、今回のように自転車トライアルとの同時開催は初めてで、許可が下りるか不安がありました。
――申請許可が下りるかどうかの判断は何で決まるのでしょうか? 江盛:「公益性」が重要な基準となります。実行委員会が、このイベントが地域社会全体の利益になることを強調し、加古川市の後援も得ることができました。市の後援を得ることで、公益性が担保され、申請が順調に進みました。 ――河川敷で“自転車トライアル開催”となると、提出する資料も変わりますか? 江盛:実行委員会が中心となり、河川敷に設置する丸太やブロックの配置、搬入・搬出の計画などを含めた詳細な資料を国交省に提出しました。漕艇センターはその過程で必要なアドバイスを行いました。 ――スケジュールがタイトそうですが、いつ国交省からの許可が下りましたか? 江盛: 6月に実行委員会と漕艇センターでイベント開催の可能性について話し合い、すぐに国交省や加古川市との協議が始まりました。7月中旬にイベントの実現が見えてきて、最終的な許可が下りたのは8月の終わりでした。実行委員会の迅速な対応と調整のおかげで、無事に準備を進めることができました。 ――周囲の方々の反応はいかがでしょうか? 江盛:今回のイベントは、カヌーやボートイベントに加え、自転車トライアルも同時開催されるため、町内会や近隣住民の理解が必要でした。実行委員会は住民の皆様への説明会や資料配布を重ね、丁寧に説明を行いながら準備を進めてきました。私たち漕艇センターも、その過程で支援をさせていただきました。