ユーチューバーが多彩に能登応援 羽咋拠点に発信、産品販売
●所属事務所と市、JA連携 ユーチューバーのマネジメントを手掛ける「キャリオン」(東京)は羽咋市、JAはくいと連携して能登半島地震の復興支援に乗りだす。所属する多彩なユーチューバーが羽咋を拠点に再び立ち上がる能登の姿をSNSで発信するほか、農産物などを定期便の形で販売して産地の再興を応援する。17、18日には交流施設「ラクナはくい」など市内で地元食材の料理イベントを開き、PRする。 キャリオンには登録者数が1千万人を超す料理系ユーチューバー「きまぐれクック」さんをはじめ、サッカー元日本代表本田圭佑さんのものまねを得意とするマキヒカさんら40組以上のクリエーターが所属する。若者を中心に高い発信力を持つクリエーターらが能登半島の現状や復興に前向きに取り組む人々を撮影、紹介することで全国的な能登応援の輪を創出する。半島の入り口である羽咋から復旧復興が進む奥能登へ徐々に活動を広げる考えだ。 農産物や加工品を全国に届ける「復興支援便」はJAはくいを通して商品を仕入れ、専用サイトで販売。販売金額の一部が寄付金となる仕組みで、定期購入によって被災者のなりわいを支援する。ユーチューバーのファンにも情報が届くため、支援の広がりが期待できる。 ●16日に協定 羽咋市は活動拠点となる施設や情報を提供し、羽咋と能登のPRにつなげる。16日にキャリオンと市が協定を結び、手始めにイベントを行う。 眉丈台地スポーツ広場で17日にマキヒカさんと梅谷堅人さんによる子どもサッカークリニックを開催。ラクナはくいでは17日に「カモミールチャンネル」の2人、18日にパンツェッタ・ジローラモさんが食事イベントを実施する。 キャリオンの担当者は「息の長い支援で能登半島、石川全体の盛り上げに貢献したい」と話した。