J3降格の鹿児島ユナイテッド今季最終戦、格上の岡山と0―0で引き分け…サポーター「J3で優勝して」
サッカーJ2・鹿児島ユナイテッドFCは10日、鹿児島市の白波スタジアムでファジアーノ岡山と今季最終戦を戦い、0―0で引き分けた。リーグ最終順位は20チーム中19位。すでにJ3降格が決まっていたが、J1昇格を目指す格上との接戦にサポーターから大きな拍手が送られた。 【写真】契約満了により退任する浅野監督
ユナイテッドは40分、MF田中渉選手が味方のスルーパスに反応し、シュートを放ったが、ゴールポストにはじかれた。相手に攻め込まれる時間が多く、カウンターでつくった少ない好機を生かすことができなかった。通算成績は7勝9分け22敗で、勝ち点は30だった。
試合後、最終戦セレモニーが行われた。今季での現役引退を表明しているMF木村祐志主将(37)は、この試合でJリーグ通算400試合出場を達成。家族から花束を贈られた木村主将は「残ったメンバーがチームをJ1、J2に連れて行ってくれると願っている」と期待した。
今季途中から指揮を執った浅野哲也監督(57)は記者会見で、「8連敗もあり、もがき苦しんだシーズンだった。アウェーでの戦いに課題が残った」と述べた。
会場には8467人が詰めかけた。鹿児島市の会社員(44)は「降格は決まっていたが、最後まで全力で戦ってくれて感動した。来季はもっと得点にこだわり、J3で優勝してほしい」とエールを送った。