まるで『鬼滅の刃』の無限城!? もとは秘湯だった会津若松の大自然に囲まれた温泉宿「大川荘」とは
●露天風呂に広がる見事な渓谷美!
福島県会津若松市に位置する温泉宿「大川荘」が、人気漫画・アニメの『鬼滅の刃』を思わせることで話題になっています。 【画像】まるで無限城!? 独特の吹き抜け構造を持つ旅館を画像で見る(6枚) 会津若松市の芦ノ牧温泉は元々秘湯であり、その最初の宿泊施設として1954年に創業された老舗旅館が大川荘です。付近の渓流・大川に沿って立地しており、周囲の大自然を堪能できます。
元は秘湯でしたが、現在では交通も充実。車の場合は会津若松ICから40分、鉄道の場合は付近の駅から発着する無料送迎バスにより、芦ノ牧温泉駅から5分、会津若松駅から30分で訪れることが可能です。 そのため鶴ヶ城をはじめとした会津若松市の中心部の観光を同じ旅程で楽しむのも難しくありません。 館内で入ってすぐにあるロビーでは、窓ガラス一面に大川の渓谷美が広がり、響き渡るその瀬音を体感できます。同館の担当者によれば、このロビーは女性をイメージして、間接照明などをふんだんに使って柔らかさをコンセプトに設置されたようです。 そして目を惹くのは地下から1階を貫く吹き抜け構造の空間です。この中心部には階段や回廊に取り囲まれた浮き舞台があります。 これが『鬼滅の刃』に登場する敵キャラクターの拠点である、障子と階段が張り巡らされた無限城を思わせるとして話題に。実際に大川荘がモデルになったわけではないものの、まるで漫画のような壮大な空間が広がっています。 その浮き舞台ではチェックインの時間帯に合わせて三味線演奏が実施される日もあり、その音色と付近の大川のせせらぎを聞きながら入館が可能です。 芦ノ牧温泉初の宿泊施設だけあって、温泉の設備もこだわりが見られます。源泉温度は60℃にも達し、湯量豊富で知られる芦ノ牧温泉の湯がさまざまな種類の風呂へ注がれます。 温泉で体感できる景色は四季折々で、冬は白銀の渓谷美が目の前に広がります。渓谷美を体感できる露天風呂は、檜造りの屋根により木の香りを堪能できる大川荘の象徴的存在です。 他に、清水の舞台を模した空中露天風呂や複数のサウナが設置されており、湯巡りも楽しむことができます。 温泉以外のサービスも、会津ならではのこだわったものが提供されており、料理も会津の旬の素材をふんだんに使用した地域に根付いたものとなっています。 また、お土産コーナーも2018年2月にリニューアルされて会津らしいこだわりが溢れたものに。民芸品や日本酒などの地元の商品を販売するだけでなく、床には会津の漆塗りが施されています。 このような会津、芦ノ牧温泉ならではのこだわりに満ちた大川荘ですが、利用者からはどのような反響があるのでしょうか。前出の担当者は次のように話します。 「玄関を入ってすぐ目の前に広がる吹き抜けのロビーでのお三味線がやはり一番喜んでいただいております。加えて、絶景を堪能しながらご入浴いただく露天風呂も好評です。 担当スタッフの接客の良さによって再度利用されるお客様も意外と多い印象です」 歴史ある旅館で、幅広い層に利用されていましたが、近年はアニメの影響もあってか、家族・カップル・グループの若い世代が多くなったようです。 ※ ※ ※ 人気作品のようだという印象にとらわれることなく、地域に根付いたこだわりを体感してみてもよいのではないでしょうか。
Peacock Blue K.K.