【堀田茜さん】30代が知っておくべき「“映え”の後ろにある無駄買い問題」を専門家に聞いてみた|CLASSY.
「1.過剰除去 2.直接廃棄 3.食べ残し。これらがないか見直しから始めてみて」(島本)
島本:そうですね。食品ロスの原因は3つあって、これらを意識するとロスが減らせます。1つめは過剰除去。家庭から出る食品ロスの食材一位は野菜で、食べられる部分を捨てないようにすること。 茜:野菜の皮でも食べられるものは多いし、たとえばエノキも下から1cm程度切ればあとは全部食べられるし…と、私は島本さんから得た知識があるから今でこそそうしてますけど、それまでは「この部分は捨てるもの」と出所不明の常識に囚われてました。 島本:そうなんですよね。しかも捨てちゃう部分に一番栄養があることも多いです。たとえば人参は実の中心より外側にいくにつれて栄養が豊富で皮も食べられるし、ピーマンに含まれるピラジン(血液をサラサラにする成分)の量は緑の実の部分に比べて中綿と種に10倍含まれてるんですよ。なのにそういう部分は捨てて、みんなサプリメントを飲んだり運動したりと必死じゃないですか。過剰除去をやめることで健康や美容にもつながっていくので、食べ方の見直しをまずしてみると、自分へのメリットも多いと思いますよ。 2つめは直接廃棄。買ったけど使わずに捨ててしまうこと。安さを理由に買ったものの、使わず廃棄してしまうことって多くないですか? たとえば5本入りのきゅうりってお得に見えるからそれを買うのがいいと思いがちだけれど、使いきれなければお得じゃないし、古くなってから食べるとなるとおいしくない。だったらあまり値段差はなくても3本入りにしておくほうが、結局お得だしおいしくていいですよね。 茜:「使う目的は未定だけどとりあえず買っておこう」の気持ちが原因ですよね。私もそうでした。今は冷蔵庫にあるものありきでメニューを考えて、必要なものだけを計画的に買うようになって、それが楽しい。 島本:そうそう。楽しいし、気持ちいいですよね。調味料なんかもそうで、賞味期限切れで捨ててしまうことってよくあるじゃないですか。大容量を買ってしまったがために、というのもよくある原因ですが、開封したら当然味が変わっていくからおいしくなくなるし、体にもあまりよくない。だったら小さい方を買ったほうが、なにかと幸せです。余談ですが、インスタ映えを気にして買った食品や作ったご飯からも食品ロスはあるんじゃないかなと思います。 茜:読者に響きそうな話題…。