山本由伸、5回3安打無失点、毎回の8奪三振 MLB初勝利の権利持って降板
「カブス―ドジャース」(6日、シカゴ) ドジャースの山本由伸投手がメジャー3度目の登板で5回、80球を投げて3安打無失点、毎回の8奪三振、2四球でMLB初勝利の権利を持って降板した。 初回は先頭に中越え二塁打を許した後、メジャー初対決となった鈴木にはフルカウントから外角直球が外れて四球。次打者の遊撃内野安打安打でいきなり無死満塁のピンチを背負った。しかし、ここから怒とうの奪三振ラッシュ。4番モレルを3球連続カーブで空振り三振に仕留める、スワンソンには3ボールから150キロ中盤のフォーシームで連続空振りを奪ってフルカウントにし、最後は内角低めいっぱいの156キロで凍り付かせた。6番ブッシュはカウント2―2から外角カーブで見逃し三振。窮地を脱した。 二回は2死から9番ゴームズに中越え二塁打を浴び、1番ハップにはこの日2つ目の四球。2度目の対決となった鈴木を初球カーブで三ゴロに打ち取ったかに見えたが、正面のゴロを三塁手マンシーがまさかのお手玉。ふたたび、二死満塁となったが、3番ベリンジャーから外角カーブで見逃し三振を奪い、無失点で切り抜けた。 三回はモレルをスプリットで空振り三振に仕留めるなど三者凡退。四回は先頭ホーナーを内角高めのボール球になる154キロ直球でバットに空を切らせ後続をピシャリ。快投にこたえるかのように打線が五回に3点を援護した。五回のマウンドは1死から鈴木を高めの釣り球で空振り三振に斬るなど、11球で3人を料理した。 山本は3月21日の韓国でのデビュー戦は1回5失点で炎上したが、前回3月30日のカージナルス戦は雨天中断を強いられながらも5回2安打無失点。勝ち星は付かなかったが、本来の力を取り戻しつつあった。