高1の大谷翔平が涙、花巻東まさかのコールド負け…幼なじみ捕手が振り返る“最後の夏”「最後、一緒にバッテリーが組めて…」
菅野、菊池、大谷を間近で見たキャッチャー
東海大には、3学年上に菅野智之(現巨人)がいた。首都大学リーグ通算37勝4敗、防御率0.57と圧倒的な成績を残したエースから多くのことを学んだ。菊池雄星(現トロント・ブルージェイズ)、大谷翔平、そして菅野智之……。日米で活躍する3人を間近に見ることができたのは、佐々木にとってかけがえのない財産だ。 「3人に共通しているのは、みんな考えて、何事も熱心に練習して野球に取り組んでいるところです。やることを決めて、それを淡々とやって試合に挑むところも共通していますね」 試合前のルーティンも三者三様だ。大谷は朝、納豆を食べてから、決まった練習メニューをこなし、菅野はインナーマッスルを入念に鍛える。菊池は、真夏の炎天下にもかかわらず、温かい紅茶を水筒に入れてから試合へと向かった。 「僕は冷たいものを飲んでいたので、凄いなと思って……。体を冷やさないようにしているのかもしれないですけど、雄星さんには聞けなかったですね(笑)」
大城卓三の衝撃
佐々木は大学でDHとして打席に立つことが多かったが、捕手として試合に出場する機会は限られた。同級生の大城卓三(現巨人)が、扇の要としてチームの主軸を担っていたからだ。 「天才でしたね。バッティングも守備も違いました。プロに行く人は、持って生まれたセンスが凄いなと思いました」 上級生になる頃には、大谷が日本ハムに入団し、二刀流で日本中を騒がせていた。幼い頃から一緒に遊んだ「ショウヘイ」が「雲の上の存在」になっても連絡は取り合っていた。室蘭シャークス(現日本製鉄室蘭シャークス)に進んだ後も交流は続き、食事の場やLINEで、野球に関する多くのことを質問した。
大谷に「打撃の意識」の質問をすると…
「『どういう意識でバッティングしている? 』と聞くと『色々と考えています』みたいな感じで、いい回答が返ってこないので、そうじゃないんだよなぁ、みたいな(笑)。本人もまだ色々と試していて完成していないみたいで、それを僕に伝えるのは申し訳ないと感じているのだと思います」 メジャーで本塁打王になってもなお、追い求める究極の形。道半ばの打撃論を、先輩に教える訳にはいかなかった。ただ、コンディショニングやトレーニング法などは、聞けば教えてくれた。 「時間を決めて食事を5回に分けて、栄養を効率よく摂っているというので、真似していました。トレーニングは、基本的にはスクワット、ベンチプレス、デッドリフトを中心にやっていて、サプリも聞いたんですけど、日本では売っていないものばかりで、名前もちょっと覚えられなかったので、そこは真似できなかったです(笑)」
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