【高校野球】明桜・松橋裕次郎、最速143キロで強打者をねじ伏せる…春季東北大会・注目選手紹介
キレッキレの直球で凡打の山を築き、チームを勝ち上がらせてきた明桜(秋田)の松橋裕次郎投手(3年)。最速143キロの真っすぐを武器に、東北大会では強打者たちを力でねじ伏せる。「県大会よりもちろん強い相手が来るので、そこでどう投げるのかが課題。野手陣に支えてもらいながら、しっかり投げて協力して勝ちたい」と闘志をみなぎらせた。 県大会ではリリーフとして4試合に登板。初登板となった秋田戦こそ制球を欠き1失点したものの、準々決勝以降は0封。大会を通じて14回2/3を投げ防御率0・61、22奪三振と安定感抜群の投球を見せた。先発で試合をつくれる実力はあるが「1年秋からピンチのワンポイントで投げていて、リリーフのほうが自分的にはギアが上がる」。メンタルでも強さを発揮し、チームに貢献する。 身長167センチの左腕は、背丈も似て同じ左利きのオリックス・宮城大弥投手を参考にしてきた。「宮城投手は制球力もよく、力感がなく投げられている」。自身が目指す投球スタイルを完璧にこなす投手を見て、日々腕を磨いている。 県大会で圧倒的な投球を披露した背番号11は、エースナンバーの「1」を目指し打者を抑え続ける。「(背番号を)ひっくり返したい気持ちはある。チームを勝たせることが自分の仕事なので気合を入れて、実力を出し切りたい」。夏の選手権大会前に猛アピールし、チームを勝利に導く。(山崎 賢人) ◆松橋 裕次郎(まつはし・ゆうじろう)2006年12月13日、秋田県生まれ。17歳。鷹巣東小学校3年時から本格的に野球を始める。鷹巣中では軟式野球部に所属。明桜では1年秋から公式戦デビュー。167センチ、69キロ、左投左打。
報知新聞社