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静岡県の伊豆アニマルキングダムで、ミナミコアリクイが両手を拡げ仁王立ちする姿が撮影された。まるでラッパーかのような出で立ちが、SNSで話題となっている。飼育員によれば、このポーズは散歩中に頻繫に見せる威嚇だという。 【画像】好物のアリを守ろうと飼育員を威嚇するイフちゃん

まるでラッパー?両手を広げる“アリクイ”

静岡・賀茂郡にある伊豆アニマルキングダムで、ロープにぶら下がった状態で器用に綱渡りをしているミナミコアリクイのイフちゃん。 このイフちゃんが3日、散歩中に見せた“あるポーズ”が「かわいすぎる!」とSNSで話題となっている。 それはイフちゃんが両手を大きく広げ、仁王立ちする姿だ。 動画では、約7秒間ポーズをとったままぴったりと止まっていた。足を広げて重心を傾ける姿は、まるでラッパーのようだ。 今にも「Hey Yo!」と歌い出しそうなイフちゃんだが、これは威嚇のポーズだという。 7日にも、イフちゃんは散歩中に突然立ち止まると、ゆっくりと立ち上がり威嚇ポーズをしていた。飼育員によると、ほぼ毎日決まった場所で威嚇をするという。 さらに飼育員は「木の下にアリの巣がめちゃめちゃある。そこのアリの巣のアリを多分取られたくなくて、頑固な顔してますよね」とイフちゃんの日々の様子を語った。

可愛い威嚇…ラッパーポーズには理由が

好物のアリを守ろうと、飼育員に向かって必死に威嚇をするイフちゃんだが、SNSでは「全然怖くない!」「ハグしてくれそう」などの声が上がっている。 人間にとってあまり威嚇になっていないようにも見えるが、このポーズには深いワケがあるという。 飼育員によれば、「アリクイは歯がないので、かみつく行為ができない。武器が前肢の爪になるので、それを前に向けて、『いつでもこの爪でやっちゃうぞ!』みたいな感じで威嚇をする」という。 イフちゃんにとっては自分の武器を最大限相手に見せた、戦闘態勢だったようだ。 （「イット!」 8月15日放送より）