近場にいる白バイは駆けつけてくれる? ひったくり被害などの110番通報
ひったくり発生!近くで巡回していた白バイは駆けつけてくれるのか
誰でも被害者になる可能性がある身近な犯罪として、「ひったくり」が挙げられます。 その手口のほとんどが、原付バイクや自転車を使い、歩行者が肩にかけたバッグや自転車の前カゴのカバンを奪い去るというもの。 【画像】交通安全だけでなく犯罪の検挙活動も行う白バイの仕事を画像で見る(10枚) そんな被害に遭った場合、近くを白バイが巡回していれば、すぐに助けを求められるのではと考えたことがある人も少なくないでしょう。 では実際、巡回をしている近辺で事件が発生した場合、白バイは駆けつけてくれるのでしょうか。
そもそも白バイ隊員の主な仕事は、スピード超過や一時不停止などの交通違反の取り締まりやパトロール。時には逃げようとする違反車両を猛スピードで追跡することもあり、まさに命の危険と隣り合わせの仕事です。 そんな白バイは機動力を生かし、交通違反以外にも事件が発生した時の緊急配備や犯人の追跡をおこなうのも業務の一環。車両に搭載されている無線で、本部から送られてくる指示を受けて行動することも少なくありません。 事件や事故などの110番通報は、すべて警察本部の通信指令室に送られ、スピーディーに処理されたのち、現場の近くにいる巡回中のパトカーや白バイに無線で現場に向かうよう指示が出されます。 たとえば、前述のようにひったくり事件が発生し、110番で犯人が逃走していると本部に情報が入った場合、ひったくり犯が小回りの利く原付スクーターを使った手口なら、パトカーよりも白バイのほうが圧倒的に有利です。そのため、白バイ隊員に応援の要請が入り、複数台の白バイで先回りなどをして、犯人を追い詰めます。
白バイ隊員は交通の取り締まりが主な仕事で、事故をひとつでも多く減らすのが目的であることに間違いありません。 しかし、状況に応じて事件を解決するために犯人の検挙に協力したり、人々が安心して暮らせるように活動したりといった活動もおこなっているため、巡回場所の近辺でひったくりが発生した場合は、駆けつけてくれるといった認識で問題ありません。 ちなみに白バイのほかにも、全国で大阪府警だけに採用されている、通称「青バイ」と呼ばれる警察車両が存在します。その名のとおり青色の車体を乗りこなすバイク部隊は「スカイブルー隊」のことで、街頭犯罪の取り締まりを主な目的として1997年に発足されました。 かつて大阪府は、ひったくりの発生件数が全国ワースト1位の常連になるほど多発しており、そのひったくり対策を主な任務としてスカイブルー隊を創設。街頭犯罪の予防検挙活動をおこなっています。 そしてこうした抑止活動が実を結び、ピーク時の2000年には1万件を超えていたひったくり件数も、2022年には100件台まで減らすことに成功。 現在も街頭犯罪のほか、さまざまな犯罪を防止するために、青バイは日々大阪の街をパトロールしています。
Peacock Blue K.K.