スクーデリア・フェラーリは、2024年のF1マシンをバレンタインデーの前日に発表すると明らかにした。 【ギャラリー】日本のF1ファンが選んだ”あなたの好きなフェラーリ”ベスト10。圧倒的得票数で1位に輝いたマシンはこれだ！ 　2023年シーズンは圧倒的な強さを見せるレッドブルの前に敗れ、コンストラクターズランキングでもメルセデスに僅差で敗れて3位となったフェラーリ。王座獲得を目指し、2024年シーズンはコードネーム『676』と呼ばれるマシンを投入する。 　このニューマシンは2月13日に発表されることが明らかとなった。フェラーリは全F1チームの中で新車発表日を公表した最初のチームとなった。 　イタリアのマラネロで実施されたメディア向けイベントの中で、フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは次のように語った。 「発表は2月13日、バレンタインデーの前日に行なわれる。それ以外のこと（正式な車名や詳細）は当日に明らかになる」 　バレンタインデーの前日に発表する理由について「なぜかって？　テスト（2月21日～23日のバーレーン・プレシーズンテスト）までさらに1日余裕ができるからだ」と冗談めかして語るバスール。さらにこう続けた。 「いや、真剣に考えてかなりタイトだ。全てをまとめ上げるのはかなり大変だ」 「それ以外の選択肢がなかったということだ。他のいくつかのチームも14日にやるだろうけど、バーレーンに向けて準備を整えるのはかなり難しい」 　2022年シーズンは序盤戦にシャルル・ルクレールがタイトル争いをリードするなど競争力を取り戻したため、2023年シーズンは期待がかかっていたフェラーリ。しかし蓋を開けてみれば、カルロス・サインツJr.がシンガポールGPで優勝してレッドブルの全勝を阻止したとはいえ、シーズンを通して1勝止まりとなった。 　バスール代表は以前から、大きな期待を抱かせることは避けるべきだと語っていた。そして今回もイタリアメディアの取材に対して、2024年シーズンに向けて熱狂的なティフォシに何かを約束することはないと語った。 「何かを約束する必要はないと思っている。ベストなのは、今自分たちがやっていることに集中することだ」 「彼ら（ティフォシ）へのクリスマスプレゼントは、クリスマスに訪れるものではなく、我々が3月に良い仕事ができるかどうかで決まる。クリスマスに渡すプレゼントと言うと、すなわち何かを約束するということになるだろうが、私は約束したくない」 「イースターに贈り物ができるかどうかは、3月になれば分かる」 　最終的にはメルセデスに敗れたフェラーリだが、後半戦はやや足踏みするメルセデスを尻目に、ルクレールとサインツJr.がコンスタントに表彰台争いに加わった。バスールはランキング3位という結果が十分なものではないと認めつつも、後半戦の進歩は自信になったという。 「シーズンを通してのチーム全体の対応は誇りに思っている」 「モンツァまでの6ヵ月は厳しいものだったが、良い対応ができた。それはグループとしてうまく機能しているということだろう」