車いすでも着やすいユニバーサルデザインの服 アパレル大手TSIが発表
アパレル大手のTSIホールディングス(下地毅代表取締役社長)は7日、車いす利用者を対象にしたユニバーサルデザインの服を発表した。他社とも協業したプロジェクトで、機能性とファッション性を兼ね備えているのが特長だという。 今回製作したのはコートやジャケット、ズボン。ファスナーやボタンを活用し、寝たままでも着脱できる機能性を持たせた。 飛沫と幾何学的な三角のモチーフを組み合わせた柄の生地を製作。光が当たると反射するなどファッション性も兼ね備えている。ファッションブランド「ナノ・ユニバース」のデザイナーらが担当した。福祉分野のロボット開発を手掛けるオリィ研究所(吉藤オリィ所長)や一般社団法人WITHALS(武藤将胤代表理事)とも連携した。服は11月24日にWITHALSが主催する音楽イベントで披露されるという。 ジルスチュアートやマーガレット・ハウエルなどのブランドを展開するTSIがユニバーサルデザインの服を作るのは初めて。同日の会見で下地社長は「野心的なプロジェクトであり、マーケットにもインパクトがある。知見を高めていきたい」などと述べ、長期的にはビジネスとして取り組む可能性を示した。