松田 収司（北海）

　2024年の春の訪れを告げる第96回選抜高校野球大会（センバツ）の出場校が決まった。3月18日から阪神甲子園球場で繰り広げられる戦いの「主役たち」を紹介していく。 【一覧】センバツ出場32校 【北海（北海道）＝3年ぶり14度目】 　昨年秋の北海道大会では、伝統校の北海が強さを誇って3年ぶりの優勝を収めた。準決勝までの3試合でわずか1失点の快勝で勝ち上がると、決勝では4点ビハインドを追いついて延長の末に勝ち切るなど、勝負強さもある。明治神宮大会では初戦敗退に終わったが、昨年夏の甲子園レギュラー5人が残るなど、今センバツでも上位進出できる力はある。 　北海の昨年秋の明治神宮大会準々決勝のスタメンは以下の通り。 （中）片岡 誠亮（2年） （二）谷川 凌駕（2年） （遊）幌村 魅影（2年） （右）宮下 温人（2年） （捕）大石 広那（2年） （一）金澤 光流（2年） （左）中川 彰（2年） （投）松田 収司（1年） （三）吉井 天星（1年） 　投手陣では1年生の松田 収司投手の成長が著しい。北海道大会では準決勝までの3試合で先発2試合を含め13回を投げて無失点。決勝こそ序盤で4失点したが、4回以降は無失点に抑え10回完投勝利を挙げた。最速140キロ右腕は、明治神宮大会でも好投。チームは延長タイブレークの末に敗れたが、先発して9回を無失点に抑えてさらなる成長を見せている。一冬を越え、たくましくなった姿をセンバツのマウンドで見せるつもりだ。 　打線は1番から5番まで、昨年夏の甲子園のレギュラーだった。中でも片岡 誠亮外野手（2年）と谷川 凌駕内野手（2年）の1、2番コンビは旧チームからそのまま。片岡は夏甲子園で3安打するなど、大舞台にも強く、今センバツでもリードオフマンとしての活躍が期待される。大石 広那捕手（2年）も昨年からスタメンマスクを被るだけに、攻守にわたりチームのカギを握りそうだ。 　夏の甲子園出場40度は史上最多を誇る伝統校。センバツの前回出場の2021年は初戦敗退を喫しただけに、初戦突破からの上位進出を狙う。 ＜北海の甲子園実績＞ センバツ出場14度目＝12勝13敗（準優勝） 夏選手権出場40度＝23勝40敗（準優勝） （※カッコ内は過去最高成績、20年センバツは大会中止） ＜北海の昨年秋の成績＞ ★北海道札幌地区大会 1回戦　16－2　札幌厚別 2回戦　6－5　札幌日大 代表決定戦　17－0　札幌白石 ★北海道大会 2回戦　9－0　稚内大谷 準々決勝　10－0　クラーク記念国際 準決勝　6－1　別海 決勝　8－4　東海大札幌 ★明治神宮大会 準々決勝　1－2　作新学院（栃木）