宇和海を舞台に木造船が速さ競う 180年前から伝わる伝統「和舟競漕」
南海放送
宇和海を舞台に、2隻の木造船が速さを競う伝統の和舟競漕が愛媛県宇和島市で行われました。 和舟競漕は、宇和島市津島町の下灘地区におよそ180年前から伝わる行事で神社の移転に怒った神様を鎮めるために始まったと言われています。 地元の高校生も交えた若者らが2隻の木造船に乗り込み、スタートの合図とともに、およそ800メートルの沖合いから一斉に漕ぎ出します。 そして、湾内のゴールを目指して「よいさ、よいさ」と声を掛け合いながら、長さおよそ6メートルの櫓を力いっぱい漕いでいました。観客からの大きな声援を受け、今年は地区の南側の白組が勝ったということです。 地元のアコヤ貝養殖業の菅原莉壱さんは「真珠養殖業を若い人たちで盛り上げながら、こういう神事で厄災を払って、下灘の真珠が全国に世界に広がっていければ」などと話していました。