「一度きりの権利。捕手としてどれだけ評価していただけるか」 ソフトバンク甲斐拓也が国内FA権行使を表明 巨人との争奪戦が濃厚に
ソフトバンクの甲斐拓也捕手(32)が13日、今季初取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明した。 ■ソフトバンクは総額10億円超で引き留めへ、巨人との争奪戦が濃厚【オススメ記事】 申請期限最終日にみずほペイペイドーム内の球団事務所を訪れて申請書類を提出。取材に応じて「(FA権行使は)一度きりの権利。ここまで野球をやってきて、この権利というものは自分の野球人生においてもこのタイミングだけだと思っていた。大きな決断になるけど、野球選手としての評価を聞いてみたいと思った」と率直な思いを口にした。 甲斐については巨人が本格調査に乗り出しており、宣言残留を認めるソフトバンクとの争奪戦に発展することが濃厚な状況。その場合の判断基準については「一番は自分が捕手としてやってきたものをどれだけ評価していただけるか。他のポジションとかはないと思うので、そのポジションでの必要性というものが自分の中であれば(感じられれば)」と話した。 12日に2年ぶり7度目のゴールデングラブ賞に輝いたばかりの甲斐の今季年俸は2億1000万円(金額は推定)で、人的または金銭の補償が発生するBランクとみられる。権利を行使した選手は14日に「FA宣言選手」として公示され、15日から他球団との交渉が解禁となる。 甲斐は大分・楊志館高から2011年に育成ドラフト6位で入団。13年オフに支配下登録され、18年の広島との日本シリーズでは6度の盗塁企図を全て阻止する活躍を見せ、打点0ながら最高殊勲選手(MVP)に輝くなど球界を代表する捕手へと成長した。14年目の今季も正捕手として119試合に出場し、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。日本代表でも活躍し、21年の東京五輪や23年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した。 【#OTTOホークス情報】 ▼一問一答、決断の背景…オススメ記事は下記関連記事から▼
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