酒控えるよう指摘され内縁の夫と口論、自宅に放火 弁護側は「動機は自殺」と情状求める 鹿地裁初公判
自宅に火を付けて全焼させたとして、現住建造物等放火の罪に問われた錦江町田代麓、無職女(58)は2日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判長)の裁判員裁判初公判で、起訴内容を認めた。 検察側は冒頭陳述で「同居していた内縁の夫と飲酒中、酒を控えるよう指摘されて口論になり、ベッド上の寝具に火を付けた」と指摘。被告はその後、燃えているベッドに寝転がるなどしており、弁護側は「過去に複数回自殺を試みている。今回の動機も自殺だった」などとして情状を考慮するよう求めた。 起訴状などによると、被告は2023年2月13日午後7時半ごろ、内縁の夫と住む木造平屋の自宅で、ベッド上の寝具にライターで火を付けてふすまや天井などに燃え移らせ、自宅を全焼させたとされる。
南日本新聞 | 鹿児島
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