冬の味覚「京の寒ぶり」大漁、市場に活気あふれ…「正月近づけばもっと身が締まるはず」
冬の訪れを告げる寒ブリの漁獲が若狭湾で好調だ。舞鶴地方卸売市場(京都府舞鶴市)には20日、京都府伊根町・ 蒲入(かまにゅう)漁港で揚がった17キロ級を筆頭に、定置網にかかった1901匹が入荷。「京の寒ぶり」の名で売られる大物に、市場は活気にあふれた。
寒さが強まり、 海象(かいしょう)が荒れるほど漁獲が増す。沿岸は先週末から雪や 霙(みぞれ)が続いていた。
ブリの三大漁場と呼ばれる府北部沖。舞鶴水産流通協同組合の長崎寿夫理事長は「12月は好漁続き。これまで5万匹は揚がったのでは」。西舞鶴駅近くの 割烹(かっぽう)店主は「正月が近づけば、もっと身が締まるはず」と期待をかけた。