「冷房」と「ドライ」気温26度の場合どちらがコスパはよい?
「冷房」と「ドライ」ではどちらがコスパがよい? 電気代をシミュレーション
冷房とドライを使い分ける際に、どちらがコスパがよいのか知りたい方もいるでしょう。使用環境・設定温度・設定湿度などによって電気代は変わるため、どちらがコスパがよいかは一概にいえません。「ドライ」モードでも、機種によって方式が異なり、消費電力に差が出ます。 冷房とドライの仕組みや消費電力の特徴をまとめると、表1の通りです。 表1
※筆者作成 使用環境にもよりますが、基本的に消費電力の大きさと電気代が高くなりやすい順番は以下の通りです。 ・再熱除湿方式>冷房>ハイブリッド方式/リニアハイブリッド方式>弱冷房方式 例として、冷房とドライをそれぞれ3時間使った場合の電気代をシミュレーションしてみます。2022年モデルのあるエアコンでは、ドライモード(リニアハイブリッド方式)の消費電力が600ワット、冷房の消費電力が800ワットとされています。 今回はこちらのエアコンを3時間使用したと仮定して、電気代を算出してみましょう。なお、1キロワットアワーあたりの電気料金単価は31円とします。 ●ドライ:600ワット÷1000×3時間×31円=55.8円 ●冷房:800ワット÷1000×3時間×31円=74.4円 消費電力の違いから、3時間当たりの電気代は約19円の差が生じることが分かります。ただし製品やドライ方式、使用環境によっても消費電力や電気代は異なります。 エアコンの電気代が気になる方はメーカーや、ドライの場合は方式などから消費電力を確認することで、目安の電気代を知ることができるでしょう。
エアコンの使用環境や設定によって電気代は異なる! 状況に合わせて「冷房」と「ドライ」を上手に使い分けよう
エアコンの使用環境や設定によって消費電力は異なるため、冷房とドライのどちらがコスパがよいかは一概にいえません。今回のケースでは、消費電力の大きい冷房の方が電気代が高い結果となりました。 室温を下げたいときは「冷房」、湿度を下げたいときは「ドライ」、どちらか迷うときは「自動」運転にするなど、状況に応じて使い分けると効果的です。 気温26度の場合でも、湿度が気になるのであれば「ドライ」にして、家事やトレーニングをしたいのであれば少し温度が下がるように「冷房」にしてみるとよいかもしれません。 出典 環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る エアコンの使い方について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部