10代女性の詐欺被害未然防止 郡山希望ケ丘郵便局の宗像さんに感謝状 福島県警郡山署
成り済まし詐欺の被害を未然に防いだとして福島県警郡山署は、郡山市の郡山希望ケ丘郵便局と宗像麻美主任(35)に署長感謝状を贈った。同局は昨年11月に続いて被害を食い止め、県警の成り済まし詐欺未然防止マイスター事業所に認定された。 同署や同局によると8月29日午後2時30分ごろ、10代女性が来局した。窓口対応していた宗像主任に「ATMの振り込み限度額を100万円から150万円に引き上げてほしい」などと伝えた。 宗像主任は女性が若く、淡々と話す様子から一度は引き受けそうになったものの、女性の預金通帳を確認した。直前に高額の振り込み履歴があり、振り込み先が外国人名だったため詐欺を疑った。上司の松永一茂局長(50)に報告して女性を説得。被害を未然に防いだ。女性は架空料金請求被害にあっていたという。 贈呈式は署内で行われ、馬場孝二署長が2人に感謝状を手渡した。佐藤剛県警本部生活安全部長が松永局長にマイスター事業所認定証を贈った。宗像主任は「今後も地域の皆さんに寄り添った対応をしたい」と語り、松永局長は「郵便局として、地域の安全を守る体制が出来ていた証」と胸を張った。
マイスターは1年間に2度成り済まし詐欺の被害を未然に防止すると認定される。 (郡山版)