デュフィの創造を辿る150作品が集結、愛知県美術館で「デュフィ展」/愛知
愛知県美術館(名古屋市東区)では、ラウル・デュフィ(1877-1953)の作品を集めた展覧会「デュフィ展」を開催する。代表作をはじめとした、日本初公開を含む油彩、素描、版画、テキスタイル、服飾、陶器、家具など、多種にわたる150点の作品を展示。デュフィの重要な作品のコレクションを有する、ヨーロッパの美術館から多数の作品が出品される。 デュフィは、ピカソやマティスなどのアーティストと共に、20世紀前半にフランスで活躍した画家。明るい色彩と軽快な筆さばきで描く独自のスタイルを築き上げ、彼が創造する作品は「生きる喜び」表現するものと評されながら、多くの人々を魅了してきた。しかし、華やかさや、軽やかさが浮き出る作品のある面に注目が集まる一方で、真の芸術家としての評価が軽んじられてきた事実も否めない。同展では、作品の多様な造形を丁寧に検証することで、改めて20世紀美術史におけるデュフィの立ち位置と、その本質を見極める。 会場では、デュフィが歩んだ創造の歴史を、時系列的にして紹介。「代表作でたどる創造の歩み」、「木版画-知られざるモノクロームの世界」、「デュフィとファッション」と3つのテーマに分け、初期から晩年まで、デュフィの作風が確立される過程を辿る。
会期は10月9日~12月7日。観覧料一般1400円、高校・大学生1100円。