大阪・熊野街道沿いに咲き誇るノダフジ「ええ香りぷんぷん」
大阪・熊野街道沿いに咲き誇るノダフジ「ええ香りぷんぷん」報告:岡本ゆか THEPAGE大阪
フジを訪ねる人にやすらぎを──。大阪府泉南市信達牧野の熊野街道沿いの住宅で、毎年恒例の「熊野街道信達宿のふじまつり」が行われており、多くの人でにぎわいをみせている。 【拡大写真と動画】大阪市・気温25.9度で今年初の夏日 長居では大輪のボタン
幅30メートル、奥行き27メートルものフジ棚に4万を越す花房
このまつりを主催する「熊野街道藤保存会」の関係者によると、このフジは泉南市の元小学校長、故・梶本昌弘さんが丹精込めて育てた1本のノダフジ。今年で樹齢38年になるが、同保存会の人たちの手で守られ、現在は幅30メートル、奥行き27メートルものフジ棚に4万を越す花房をつけようとしているという。
予想以上に早く開花、まつりも早めに開催
同保存会の関係者によると、今年は気温が高かった影響からか思いのほか早く開花が進んでおり、22日には予定より約1週間早く見ごろをむかえてしまったという。そのため23日から開始予定だったふじまつりを2日ほど早めて始めた。 22日の近畿地方は、朝から晴れ間が広がり、気象庁によると、大阪市内では最高気温25.1度を観測した多くの見物客が訪れた。会場からは、たくさんのフジ棚を見ては「きれいやね」「ええ(良い)香りがぷんぷんするわ」といった声も聞かれた。大阪市内から来たという60代の女性は「ここは前から新聞とかに出てるので有名で私は久しぶりに来ました。もっとたくさん咲いていたので、見に来られてうれしかったです」と笑顔で話していた。 ふじまつりのパンフレットには「この藤を訪ねる人にやすらぎを去り行く人に幸せを」と記されており、多くの人を笑顔にしている光景はその様子をそのまま表しているようだった。
同保存会関係者は「朝早く来たときのフジの香りはすごくいいですよ。昨日(21日)、きょうがいちばんの見ごろかもしれないですが、まだまだ楽しめますので、ぜひいらしてください」と話していた。 まつりは29日まで開催予定で、公開時間は午前10時から午後5時まで。一部は午後8時までライトアップされた形で公開されている。詳しい内容は、熊野街道藤保存会の公式サイトで。