小川菜摘、還暦超えても「新人女優の気持ち」で舞台に全力投球 家族の観劇も励みに
「70、80代になっても舞台で輝いている女優になれたら」
充実した日々を送っている小川。「今年はこれを含めて4本舞台をやっているので、自分でもよくやったなと(笑)。来年も役者の仕事を楽しくできたらいいなと思います」と話した。 今後の女優業はどのように思い描いているのだろうか。 「何も考えてないですけど、お仕事のお話がある限りは、すべて全力で向き合って、この人を呼んでよかったなと思ってもらえるように頑張っていきたいということだけです」 立ち上げた熟年団については「ライフワークにしていきたい」と考えている。 「今回たくさんお客様が入ってくださって、『熟年団の第2弾が観たいです』というお声が多ければ絶対に続けていきたいです。」 そして、70代、80代になっても舞台に立ち続けたいと熱い思いを明かす。 「以前、浅丘ルリ子さん、山本陽子さん、水谷八重子さんの3人で『三婆』という素晴らしい舞台をされていて、皆さん当時70歳オーバーでしたが、本当にかっこよくてすごいなと。皆さんに比べたら私なんかまだまだひよっこだなと思い、あの舞台を見た時に、70代、80代になっても、お客さんを喜ばせて舞台で輝いている女優さんになれたらいいなと思いました。立派な先輩の背中を見つつ、目指していきたいです」 そして最後に、ファンに向けて「人生経験を積んだ熟年の役者と、フレッシュな若手の 化学反応がとっても面白いのでぜひ! 『チェリー・ホープを知ってるかい。』はどの層の方がご覧になっても楽しめる、12月に観劇するのにふさわしいお芝居なので、たくさんの方に来て頂きたいです」とメッセージを送った。 ■小川菜摘 12月30日生まれ。東京都出身。1978年『ゆうひが丘の総理大臣』でデビュー後、文学座演劇研究所入団。以降、NHK大河ドラマ『徳川家康』や映画『会社物語 MEMORIES OF YOU』など数々のドラマや映画に出演。2012年、同年齢の役者達で結成した「劇団500歳の会」の旗揚げ公演『いつかみた男達~ジェネシス~』をきっかけに舞台でも精力的に活動。最近の出演作は『歌うシャイロック』、『ふたり、静かに』、『中村雅俊芸能生活50周年記念公演』など。著書には『LOVEBLOG美味しくて楽しくてちょっとおしゃれな暮らしのこと』がある。
酒井青子