上官も“ニックネーム”で…「ハラスメント対策」にも効果あり 海自・徳島基地独自の教育に密着
続いては、全員でフープを下げるミッション。 森寛隊員「離れたかなと思ったら、その人に言ってあげてください」 指から離れたら失敗です。ところが…階級の上下にかかわらず、メンバーのミスは指摘できません。 チャピ「なかなか言えなかったですね。相手が嫌な思いをしないような言い方とか見つけていかないと」 改善すべき点も浮き彫りになりました。
徳島基地がこの教育を始めたのは6年前。隊員間のコミュニケーション不足から航空機の衝突事故になりかねない事案が発生し、再発防止のために導入されました。 しかし、一人ひとりが声を上げられる環境作りは、ハラスメント防止の面でも効果があると分かったといいます。 プログラム終了後、制服に戻った幹部たち。ちゃぴこと小坂一尉は。 小坂一尉 「今後、群のホームページをこちらの方に変更したいと考えております」 基地トップに対し、自ら提案を行った小坂1尉。 稲崎一佐 「それでよろしくお願いします。お疲れ様でした、チャピ」 小坂一尉 「思い切って言ってよかったです。自分が思ったことはしっかり発信して、群司令に決めていただけばいいと、考えが変わりました」 稲崎一佐 「自分が口出しすることが若手の発言の機会を萎縮させてしまう。若手の意見を引き出して、若手にリーダーシップを取らせて、進めていくことの重要さを改めて学ぶことができた」