ホンダ人気のSUV、ヴェゼルが今春マイナーチェンジ アウトドア志向の新機種を追加し、魅力アップ
内外装の改良と新グレードを追加
ホンダのSUVに新たに「WR-V」が加わったことで、日本市場では最上級の「ZR-V」、中間モデルの「ヴェゼル」、そしてWR-Vというラインナップに強化された。燃料電池車である「CR-V e:FCEV」も2024年夏に発売される予定で、さらなる品揃え強化が図られることになる。 【写真10枚】ティザー・サイトでの公開が始まった、今春マイナーチェンジが予定されているホンダの人気SUV「ヴェゼル」の新型モデルの詳細画像をチェック ◆Bセグメント以上Cセグメント未満 ホンダはSUVに限らず、Aセグメント、Bセグメント、CセグメントといったようにAから始まる主に欧州におけるセグメント分けを微妙にずらしたボディ・サイズなどを備えたモデルを展開している。現行ヴェゼルもBセグメントとしては全長が長く、Cセグメントとしては短めで、Bセグメント以上Cセグメント未満というサイズ感になっている。 そのヴェゼルが2024年春にマイナーチェンジを実施することになり、正式な発表と発売に先駆けてティザーサイトがオープンした。 ◆引き締まった精悍なフロント・マスク 「人生を広げよう」という意味の「EXPAND YOUR LIFE」をグランド・コンセプトに掲げ、改良前から好評だというシンプルでクリーンなスタイリングはそのままに、フロント・グリルやフロント・バンパーのデザインを変更。より引き締まった精悍なムードへとイメージの刷新が図られた。 ホンダが軽自動車やコンパクト・モデルに採用している「センタータンク・レイアウト」のプラットフォームや2モーター・ハイブリッドである「e:HEV」など機能面は従来モデルから継承。ただし、広い室内や力強い走り、静粛性にさらなる磨き上げたという。 ◆「HuNT(ハント)パッケージ」を追加 今回の変更で注目を集めそうなのは、ベース・グレードの「e:HEV X」にアウトドア・テイストを盛り込んだ「HuNT(ハント)パッケージ」を新設定したことだ。 エクステリアに専用ルーフレールやアルミホイール、フロントロア・ガーニッシュが用意され、専用カラーとなるインテリアとともに都市部だけでなくアウトドアでも映える装飾を追加している。 ◆人気のPLaYもラインアップを拡大 また、中間グレードの「e:HEV Z」に最上級グレードで人気の高かった「e:HEV PLaY」の装備を採り入れた「PLaYパッケージ」を新設定。PLaYは、内外装の随所に配置されたオレンジの加飾や「Honda CONNECTディスプレー+ETC2.0車載器」などの専用装備を備えるヴェゼルならではの魅力を高めた仕様だ。 「PLaYパッケージ」の追加により、Zでもパノラマルーフの選択が可能になった。また、e:HEV PLaYは前輪駆動のみなので、4WDを設定するZでPLaYが選択できるようになったのは朗報と言っていいだろう。 ◆機能面は従来モデルから踏襲 1.5リッター直4エンジンに発電用と走行用の2つのモーターを備えたホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」も進化。エネルギー・マネジメントの制御をアップデートすることで、街乗り走行中のエンジン音をさらに低減させ、操作に対する応答性をより高めたという。 また、先進安全装備の「Honda SENSING」(ホンダ・センシング)に、「トラフィックジャム・アシスト」(渋滞運転支援機能)、「急アクセル抑制機能」(ディーラーオプションで全車に設定可能)、「アダプティブ・ドライビングビーム」(Zグレードに設定)が加わったことで、ドライバーサポート機能が強化されたのも見逃せないポイントだ。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部