Moto2小椋藍選手タイトル目前。不得手のフィリップアイランドでの4位に笑顔【MotoGP第17戦オーストラリアGP】
オーストラリアGPのレースウイーク、小椋選手はどこかリラックスしているように見えました。いつもと変わらない落ち着いた小椋選手のレースでしたし、レース後に話を聞いていても、その印象は変わりませんでした。 オーストラリアGPの結果、小椋選手はランキング2番手に浮上したアロン・カネト選手(ファンティック・レーシング)に対し、65ポイント差を築いています。次戦タイGPで小椋選手が5位以上を獲得すれば、他のライダーの結果にかかわらず、チャンピオンが決まります。 「次戦(タイGP)では、かなりチャンスがあると思います」 目前に迫ったタイトルに、小椋選手はそう言いました。やっぱりその様子は、とても自然でした。
次戦、第18戦タイGPは、10月25日から27日にかけて、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで行なわれます。2009年の青山博一(現ホンダ・チームアジア監督)以来となる、日本人チャンピオン誕生の瞬間が迫ります。 ■Moto2クラスとは…… Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。
伊藤英里