『テイルズ オブ ヴェスペリア』が発売された日。「正義」を貫き通すRPG。主人公ユーリが法で裁くことのできない悪の陰謀を砕く【今日は何の日?】
※本記事は、2023年8月7日にアップした記事を再編集したものです。 バトルで“シークレットミッション”を狙うのも楽しい! 【記事の画像(7枚)を見る】 いまから16年前の2008年(平成20年)8月7日は、Xbox 360用ソフト『テイルズ オブ ヴェスペリア』が発売された日。 『テイルズ オブ』シリーズのひとつで、当時の新世代機であるXbox 360で発売された『テイルズ オブ ヴェスペリア』。3DのCGを2Dのように見せるトゥーンシェードで描かれたキャラクターたちのクオリティーがとても高かったのが特徴です。 ストーリーの舞台となるのは、古代ゲライオス文明の技術で生み出された魔導器(ブラスティア)の恩恵を受ける世界テルカ・リュミレース。主人公のユーリやヒロインのエステリーゼ(エステル)たちが新興ギルド“凛々の明星”(ブレイブヴェスペリア)を立ち上げ、法で裁くことのできない悪の陰謀を砕いていくという内容になっています。 快活でお調子者なカロルや天才魔導士のリタ、胡散臭いおっさんのレイヴンなど仲間たちは個性豊かで、パーティーの仲もいいので冒険をしていて楽しいです。一方で、ユーリが個人の判断で悪人を暗殺するショッキングな展開も。 ユーリが「あいつらが今死んで救われたやつがいるのも事実だ。お前は助かった命に、いつか法を正すから、今は我慢して死ねって言うのか!」と主張することに対し、幼なじみでありながら対立することになるフレンが「それでもユーリのやり方は間違っている。そうやって、君の価値観だけで、悪人すべてを裁くつもりか。それはもう罪人の行いだ」と言い返し、意見が真っ向から対立。ふたりの揺るがない正義がぶつかり合う展開は本作最大の見どころでもあります。 バトルは『テイルズ オブ ジ アビス』のシステムを進化させた“エヴォルドフレックスレンジ・リニアモーションバトルシステム(EFR-LMBS)”。3Dフィールドを自由に動き回ることができるのはもちろん、敵に大ダメージを与える“フェイタルストライク”や特殊効果を発動する“オーバーリミッツ”など爽快感のあるシステムも搭載されており、楽しくてやみつきになります。 バトルを奥深くしている要素のひとつとして挙げられるのは、“シークレットミッション”。これはボス戦などに用意された特殊なミッションで、発動させると経験値やアイテムが入手できます。Xbox 360の実績の条件にもなっているので、狙った方も多いのではないでしょうか。 当時、筆者はXbox 360の実績を集めていたので、ボスは倒せてもシークレットミッションを達成できなかったときは、わざわざロードしてやり直していました。また、“モンスター図鑑”や“コレクター図鑑”といったコンプリートや称号集めもあり、やりがいがありました。 2009年9月17日にはフレンと冒険家が新たにパーティキャラクターに加わるプレイステーション3版が発売され、2019年1月11日にはリマスター版の『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』が、Nintendo Switch、プレイステーション4(PS4)、Xbox One、PC(Steam)で発売されました。豊富な難易度が用意されており、イージーならストーリーを中心に楽しむことができるので、ぜひ遊んでみてください。