逃した逸材が天敵に…「普通はちょっと崩れるけど」ソフトバンク小久保監督 3たび西武のルーキー武内夏暉に沈黙
◆ソフトバンク0―4西武(4日、みずほペイペイドーム) ルーキーに三たび封じられた。今季6度目の零封負けで連勝は4で止まり、12球団最速の50勝はお預けとなった。3度目の対決となった左腕武内夏暉には8回まで封じ込められた。小久保監督は「ルーキーとは思えない投手でしたね」とたたえるしかなかった。 ■ダイエー戦士、井口さんがソフトバンクユニホーム姿を披露【写真】 12球団屈指の打線が翻弄(ほんろう)された。六回1死から周東佑京が三失で出塁したが、後続は断たれた。8回2死から廣瀨隆太が幸運な右前二塁打で初めて二塁を踏んだが、周東は空振り三振。小久保監督も「ただのフライが二塁打になって、普通はちょっと崩れるけど。今年のルーキーの中では断トツじゃないですか」と脱帽した。 これで武内に3試合、計24回でわずか1得点のみ。昨年のドラフト会議でソフトバンクも1位指名したが、抽選で逃した北九州市出身の逸材は難敵として立ちはだかった。左翼の守備に復帰した近藤は3打数無安打で26試合ぶりに出塁なし。チームも今季ワーストに並ぶ4安打と沈黙した。 先発の大関友久も6回2失点と粘ったが、今季初黒星。「3回の失点の場面は、点の取られ方が良くなかった」と反省した。東京、福岡と中1日の変則での西武2連戦は1勝1敗で9カードぶりに勝ち越しを逃した。新しい天敵に屈し、本拠地では今季初めて西武に敗れた。(小畑大悟)