お尻から酸素含む特殊な液体入れて呼吸不全を緩和 イグ・ノーベル賞受賞の研究「お尻呼吸」を徹底解説
一時的に体内に酸素を供給する手段になる可能性
武部教授によると「お尻呼吸」で、完全に肺の機能を肩代わりするのは難しいそうです。ただ一時的または補助的に体内に酸素を供給する手段になるとのこと。例えば肺機能が低下して呼吸不全に陥った患者の症状の緩和や、食べ物がのどに詰まって呼吸ができないときに一時的に命をつなぐ救急的な活用が期待されています。 このお尻呼吸が実用化されれば、「ノーベル賞」も期待できるのではないか。武部教授に聞いたところ、「受賞にこだわりはないが、研究が少しでも多くの人の役に立ったうえで、携わった人たちの頑張りが認められるのであればうれしい」といいます。
“EVA法”人気アニメ「エヴァンゲリオン」からか
ちなみに研究チームはこの「お尻呼吸」をEVA法(エヴァ法)と名付けました。人気アニメ「エヴァンゲリオン」で主人公らが乗り込むコックピットが呼吸可能な液体で満たされる描写があり、武部教授は影響を受けた部分もあると話していました。
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