明るさや点灯時間、手間を考えて選ぶべし! 「コールマンに聞く、ランタンの基礎知識」【vol.05 選び方のポイントと注目アイテム】
ここまでアウトドアの照明用具「ランタン」の種類やそれぞれの特徴を解説してきました。最終回では、ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社 コールマン事業部の広報担当・神田新悟氏に、初心者がランタンを選ぶ際のポイントや注目アイテムを紹介してもらいました。 【写真】ランタンなどコールマンのライティングパーツを見る(全4枚)
初心者は1000lm以上のLEDランタンから
アウトドア用の照明器具「ランタン」にはさまざまな形や機能のものがありますが、「夜のキャンプは初めて」という初心者はどのように選べばいいのでしょうか? 「自然に囲まれたキャンプ場は、夜になると思いのほか暗くなります。特に夏を過ぎると日没の時間が早まるため、あっという間に暗闇に包まれ、明かりがないと危険です。まずはしっかりとした光量のランタンを持っておく必要があるでしょう。 初心者がいきなりガソリンランタンやガスランタンの準備作業をするのはハードルが高いので、やはり最初はどこでも使えてスイッチひとつで点くLEDランタンが使いやすいかもしれません。1000lm(ルーメン)以上の明るさのものを1つ持っておくと安心です。明かりが必要な時間帯は季節や活動時間にもよりますが、だいたい18時から消灯時間の22時頃まで。1晩4~5時間程度を目安に選ぶといいでしょう」 大光量のものをサイト全体やテントを照らす灯りとして使用し、別に個々で使えるパーソナルライトを人数分用意するとベターです。 「第4回で紹介したように、LEDランタンにはパネルを取り外しできたり、吊り下げるだけでなく持ち運べたりして、パーソナルライトとして活用できるタイプのものもあります。実際に使ってみて明るさが足りなければ、後から追加していってもいいでしょう」
探検家気分が味わえるヘッドランプも!
「究極のパーソナルライト」ともいえるのが、おでこに装着するタイプのバッテリーガードLED ヘッドランプ/200」。消灯中の放電を防ぎ、電池を長持ちさせる「バッテリーガード」のヘッドライトです。 「夜間の移動もこれを着ければ懐中電灯を持つ必要がなく、両手を空けられるのでお子さんと手をつなげて安心です。ちょっとした探検家気分も味わえます」 このほか、あると便利なのが、ランタンと組み合わせて使うことでランタンの明かりを間接照明に変えることができる「ベンチレーターリフレクター」です。 「金属製の円盤状のアイテムで、手持ちのランタンの間に傘のように挟むだけで灯りを下に集めることができます。間接照明でムードを演出したい場合や本を読むときなどにも便利です」 最後に、神田氏からランタンについて一言アドバイスがありました。 「ガソリンランタンやガスランタンには一定の手間や時間がかかりますが、なんともいえない温かみがあり、その手間を楽しむこともアウトドアの醍醐味のひとつといえるでしょう。慣れてきたらぜひチャレンジしていただけるとうれしいです!」
塩田真美