大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術
プロスポーツ史上最高額「10年総額1000億円超」の損失
リアル二刀流元年の21年から昨季まで、先発登板した翌日も休むことなくDHとして打席に立ち続けてきた。22年は15勝、34本塁打、昨季は10勝、44本塁打をマークし、1918年のベーブ・ルース以来のダブル2ケタ(勝利と本塁打)を2年連続で達成したのと同時に、アジア人初の本塁打王を獲得。21年と23年にはヤンキースの長距離砲であるジャッジを抑えてア・リーグMVPを受賞した。DHに専念した今季はメジャー史上初の「50-50」(54本塁打、59盗塁)の金字塔を打ち立てるなど、投打にわたってハイレベルなパフォーマンスを発揮している。 投打の二刀流をこなせるのは、超人的な身体能力の持ち主である大谷だからこそだが、その代償として故障が多いのも事実。さらにメジャー移籍後は本格的に筋トレに励んで肉体改造を施し、上半身は年々ビルドアップ。食生活やメンテナンスに細心の注意を払っているものの、大きくなり過ぎた体は諸刃の剣となり、マイナスに作用している面もあるのだろう。 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。 「大谷は投打とも規定数到達(162イニング、502打席)を目標としていますが、リアル二刀流をこなした古巣エンゼルスでは3年目に右肘の故障を再発し、3シーズンが限界だった。身体能力の高い大谷といえども、来季以降、投打とも安定して結果を残す保証はない。プロスポーツ史上最高額の10年総額1000億円超で契約したド軍からすれば再び、長期離脱を強いられる故障をされたら、その損失は計り知れません。ド軍フロントは投手復帰の来季こそ、大谷の希望を優先するでしょうが、今回の故障を機に打者限定での起用を真剣に検討するのではないか」 大谷は2度目の右肘手術を受けた際、「もう一度、同じ症状になったら(野手に)配置転換になるでしょう」と話している。「同じ症状」になる前に、フリードマン編成本部長は決断を迫るかもしれない。 ◇ ◇ ◇ そんなド軍はヤンキースに取って代わり、今や「悪の帝国」と言っても過言ではない。カネと人気と裏技をフル活用するだけではなく、ルール違反スレスレの行為も平気でやるからで、それには大谷や佐々木朗希も関係している。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。